保育士から見た、幼稚園・保育園の選び方とポイント

育児全般

幼稚園・保育園に入れようと思う時、どの園に入れようかと悩みますよね。保育環境が素晴らしい園や、リトミックに力を入れている園、運動面に力を入れている園など、その園によって、それぞれ素晴らしい所があり悩みますね。

私なりの園選びのポイントをお話しします。

ちなみに私は、田舎に住んでいます。私の住んでいる市は、待機児童問題はありません。なかなか保育園・幼稚園に入れない都会の方には、合わない情報かもしれません。参考になるところがあればいいのですが…

公立、私立、どう違う?

幼稚園・保育園は、市町村が運営している公立と、個人の経営の私立があります。その違いを比べてみましょう。

保育料

まずは保育料ですが、保育園は親の収入によって決まります。保育料は、その子によって違います。これは、公立・私立も変わりません。保育料の査定は、市町村によって違うので、同じ市であれば、公立も、私立も保育料は一緒ですが、隣の市とは違うかもしれません。

幼稚園に関しては、保育料は園児、みな一律です。一般的には、私立に比べて公立のほうが安いようです。私立と公立の保育料の差を埋める補助が出る市町村もありますので、確認してみて下さいね。

こども園の保育料は、1号認定の方は幼稚園の料金、2号・3号認定の方は保育園の料金になります。これも、市町村によって違いがあるので確認して下さいね。

異動の有無

公立と私立での大きな違いは、公立は職員の異動があるという事です。私立でも姉妹園がある場合は異動がありますが、異動対象の園の数が違います。

公立では、何年かすると、卒園した園にお世話になった先生がいないという事が多々あります。卒園するとなかなか園に行くこともないかもしれませんが、懐かしい先生な会えないのは寂しいものです。

職員が異動しているということは、公立の園は、どこの園に行っても保育内容にあまり大差はありません。

反対に、私立の園は、その園の独自の保育をしていて特色かあったり、保護者のニーズにあった保育をしています。そこは、保護者にとってはとても魅力的ですね。

子供の年齢による違い

保育園は、長い子で6年間通います。環境が変わることは子供にとって負担になることも多いので、6年間同じ園で過ごすことは望ましいことです。

しかし、3歳未満児と年少からの園選びでは、少し考え方が違います。

3歳未満児の園選び

3歳未満児と言われる0歳~3歳までの園選びは、ママの仕事の負担にならないことを基準に考えていいと思います。小さい子を預けなければいけないのですから、ママは共働きで忙しい毎日を送っている事でしょう。

毎日の送迎だけでも大変な事です。体調を崩した時や、インフルエンザなどの感染症になった時は、長い間お休みしなければいけません。保育園に預けていても、ママだけでは無理な事があります。家族、おじいちゃん、おばあちゃんの力が必要な事がたくさんあります。

ですから、職場から近い、実家の近くなど、ママの負担が少なくなる場所にある園を選べばいいと思います。また、最近は病児、病後児保育をしている園も多くなってきました。おじいちゃんやおばあちゃんの力が借りれない方は、検討してみてもいいと思います。

また、託児所なども、勤めている企業が運営している所は、多少体調が悪くても預かってくれるところや、授乳に行けたりする所もあります。毎日のことですから、ママが勤めやすい所がいいですね。

年少からの園選び

年少からの園選びは、小学校に進学するときの事を考えて選びましょう。

3歳からはお友達と遊ぶようになります。2歳までは、お友達と遊んでいるようでも、基本的には自分の好きな事をして遊んでいます。同じ場所で遊んでいても、友達と遊んでいるというよりは、その遊びをしたい子が集まっただけというほうが正しいでしょうか。

それが年少からは、この子と遊びたいという思いが出てきます。「この子と何をして遊ぼう‼️」に変わってきます。3歳からの3年間は、お友達関係が出来る大切な3年間なのです。

小学校への進学は、お子さんにとってうれしい事なのですか、同様に不安もいっぱいです。この3年間で出来たお友達と同じ小学校に通うことは、心強いですね。

園児の数による違い 少人数と大人数

園によって園児の数はずいぶん違います。少ない人数がいいのか、多い方がいいのかも悩みどころのひとつではないでしょうか?

人数が少ない園の特長

まずは、少ない園の良さは、目が行き届くことです。

担任だけではなく、全ての職員が全園児の事をよく分かっていて、アットホームですね。落ち着いた環境で過ごす事が出来ます。担任は、一人一人ゆっくりと見ていることができるので、預ける親は安心できます。

人数が多い園の特長

人数が多い園は、お友達がたくさんいます。少ない園では、性格が合わなくてもその子達といなければいけないのですが、お友達がたくさんいるということは、自分と合う人を探す事ができます。そして、いろんなタイプのお友達と関わる事で人間関係も学ぶ事も出来ます。

また、クラスの人数が多いということは、クラス全体での遊びが広がります。楽器を使っての演奏も、リレーなどの運動も、少人数ではなかなか経験できませんが、多い人数だと達成感を感じることが出来るくらい遊びこむ事が出来ます。

大人数、少人数どちらがいいかはお子さんの性格によっても違います。

どこの小学校の校下か

最近は、小学校と、その校下内にある幼稚園・保育園が交流・連携している事が多いです。小学校のお兄さん、お姉さんが幼稚園に来て遊んでくれたり、年長児が小学校に行って一年生の授業を見せてもらったりして、小学校に少しでも慣れるように、安心して進学出来るようにしています。

違う校下の園に通っていると、自分が行く小学校ではないところに交流に行くことになります。その場合でも、小学校の先生と年長の担任は、子供の様子を伝え合い、課題のあるお子さんでもスムーズに小学校な馴染めるよう、また、小学校に入って困った時には、年長の担任に相談しアドバイスをもらう事もあり、幼稚園・保育園から小学校にスムーズに進学出来るようにしている市町村もあります。

ママのお友達

年少から3年間一緒に過ごしたお友達と同じ小学校に行くことは安心出来ることですが、でも、同じ園から一緒に小学校に行くお友達が少なくても、子供は毎日過ごしているうちに慣れて、お友達が出来ることでしょう。

しかし、問題は大人です。小学校になると送迎がないので、ママが他のママと仲良くなる機会がありません。ご近所付き合いがあり、近所に知り合いがいればいいのですが、そうではない場合、学校行事の時などは孤独を感じてしまうこともあるかもしれません。

聞きたい事があっても聞ける人がいないということもあります。私の経験では、幼稚園の時の親同士のお友達関係は、子供が中学生になっても変わらなかったです。

先生の年齢

これは保育士的な見方ですが、園に勤めている先生方の年齢層を見てください。

若い先生ばかりの園は、エネルギッシュでいいかもしれないですが、 労働環境は良くないのかもしれません。長く勤められない職場という事です。こういう園は、この先も職員がしょっちゅう代わる可能性があります。

30代〜40代の職員が半数いれば、働きやすい園なのだと思います。子育てもして、保育経験が豊富なこの年代の先生が多い園は、保育も安定しているはずです。

先のことを考えて園選びを

園選びの基準は、その家庭の事情もあり、どこに魅力を感じて園を選ぶかは人それぞれです。

しかし、今だけの状況で決めるのではなく、その先の事も考えて選んで欲しいと思います。

冒頭で言いましたが、私は田舎に住んでいるので、都会の方とは状況も違いますが、園選びに迷った時に、少しでも参考にしていただけたらな、と思います。

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