1歳を過ぎると、人に噛み付く子がでてきます。お子さんに噛み付き癖がついて困っているママもいらっしゃるのではないでしょうか?
我が子が人に噛み付くと、ママはとてもショックですね。
子供の噛み付きは、1歳前後の噛み付きと2歳前後の噛み付きとでは、同じ噛み付きでも中身が大きく異なり、原因と対策が変わってきます。
今回は、1歳前後の噛み付きについてお話しします。
噛み付きの時期と続く期間
噛み付きには時期があります。1歳前後の噛み付きは、一過性のものです。
期間はその子によって違いますが、長くは続かない子が多いです。
今、噛み付きに悩んでいるママは、安心して下さいね。いつか必ず、噛みつかなくなる日は来ます。今は、噛み付いてしまう時期なのです。
終わりは来ますから、この記事を読んで、噛み付きの時期を乗り切りましょう。
なぜ噛むの?
愛情表現
1歳前後の噛み付きの原因は、意外にも愛情表現の事か多いです。
大人が、愛情表現で我が子にキスをするように、かわいいと思った時にガブッと噛んでしまう子がいます。このタイプは、自分より小さな子に向かってや、家族に向かっての事が多いです。
歯が生えてきて、むず痒い
歯が生えてくる時にも、噛む子がいます。
歯が生える時は、歯茎がむず痒くなり、何かを噛みたくなるのが原因です。
むず痒い時期が終わると噛まなくなりますが、次の歯が生える時にまた、噛むようになります。
噛んだときの反応を楽しんでいる
他に、噛んだ時の反応を楽しんでいるという事があります。特に原因もなく、親や兄弟に噛み付く子は、このタイプが多いです。
1歳くらいのお子さんにとって、噛んだ後の「いたい‼️」という高い声を出しての大きなリアクションは、「痛くて嫌だ」ではなく、「楽しく遊んでくれているんだ」と思っています。「いない、いない、ばあ‼️」の遊びのようなものです。赤ちゃんは、悪気はなく楽しく遊んでいるのです。
噛んだ後、嬉しそうにニッコリ笑っている子は、このタイプですね。
誰に対しても、噛むのはダメ
もう少し大きくなってからの、自我を通そうとしてお友達への噛み付きは、もちろんダメなのですが、愛情表現や遊びだったとしても、噛み付きはやめさせなければいけません。
例えそれが親でも、ダメなものはダメです。親にしてもオッケーな事は、他の人にしてもオッケーだとお子さんは思ってしまいます。対象が家族のうちに、いけない事だという事を教えなければいけません。
「噛み付いたら怒る」は効果がない
「噛み付く事はいけない事だ」と教えてあげなければいけないのですが、伝え方が大切です。
よくある叱り方は、「噛み付いたら怒る」という伝え方です。大体の方がこのやり方だと思いますが、1歳くらいのお子さんには伝わりにくいのです。
「ごめんなさいは?」と言われ、頭をペコリと下げることができるお子さんは、たくさんいると思います。
しかしこれは、「ごめんなさい」という意味がわかって頭をさげているのではなく、芸の一つにしかすぎません。「バイバイは?」と言われて手を振るのと一緒です。
また、噛む原因の一つとして、「反応を喜んで遊んでもらっている」と思っていることがあります。これだと、怒られていても、子供にとっては言葉の遊びをしているのと同じなので、効果がありません。
大事なのは、伝えるときの声と表情
この年齢のお子さんに、いけない事だと伝えるには、声のトーンと顔の表情が大切です。
まだまだ、文章を聞いて理解するということは難しい年齢です。「噛んだらダメでしょ!痛いことしたらダメでしょ!」などとクドクド言っても、何がダメな事なのかは伝わりません。
ダメなことを伝える時は、目を合わせて、怖い顔をして、低い声で「ダメ‼️」。これだけで伝わります。
反対に、高い声は楽しい事としてお子さんには伝わってしまいます。褒める時は高い声、叱る時は低い声で、メリハリが大切です。
噛み付いて、親が「痛い‼️」と高い声を出してリアクションを取る事は、お子さんにとっては楽しい事なのです。
ダメ!を伝えるタイミング
さて、ダメな時は怖い顔で、低い声でとお伝えしましたが、もう一つ、タイミングが大切です。噛もうとした時に、叱らなければいけません。
噛もうとした時に、その行動を止めて、怖い顔をして、低い声で「ダメ‼️」と伝えます。これで十分伝わります。
噛もうとしたそのタイミングでダメだと伝えないと、お子さんにはわかりません。噛んだあとで怒っても、どの行動がダメだったのかは伝わりにくく、噛んで、誤ったらオッケーと誤って伝わる場合もあります。噛んで、「ごめんなさい」とニコニコしている子がいるのは、間違って覚えてしまっているからです。
噛み付きだけではなく、全てのしつけにおいて、いくつになっても、この叱りかたは有効です。お子さんに伝わりやすい叱り方をぜひママは覚えて下さい。
違う愛情表現の方法を伝えることで、治っていく
噛み付きの場面でダメだと伝えることができたら、次は、愛情表現の仕方を教えてあげます。「すきすき」と、抱きつかせるのもいいですね。
ここで大切なのは、短い言葉と行動を結びつかせる事です。言葉と行動が結びつけば、次からは噛みそうだなと思った時に、「すきすきだよー」と早めに指示を出す事ができます。
噛み付く以外の愛情表現が出来るようになれば、噛み付きは、だんだん減ってきます。
1歳前後の噛み付きと2歳前後の噛み付きほ、理由が違います。
1歳前後の、愛情表情や遊びのつもりの噛み付きは、噛み付きの瞬間を予想するのは難しいですが、噛み付いている時でもいいので、ダメな事だとしっかりと伝え、噛む以外の愛情表現を教えてあげれば、治ってきますよ。