いよいよ離乳食も後期になり、ついに3回食になります。
これから、もっともっと大きくなるために、おっぱいやミルクからではなく、離乳食が体を作る時期に入ってきました。ハイハイが出来るようになり、体をたくさん使う事により筋肉や骨も育つ時期です。
おっぱいやミルクよりも、食事量を増やす
離乳食が3回になり、おっぱいやミルクの量が減ります。授乳回数は5回のままです。理想は起きた時と、離乳食後3回と寝る前です。
夜中の授乳は、別です。夜中に欲しがる場合はあげてください。
しかし、夕飯がしっかり食べれていれば、夜中頻繁に欲しがる事はないはずです。夜中の授乳はしてもいいですが、頻繁な場合は食事量、時間など見直してみてください。
食べない
今までしっかり食べてくれていたのに、最近食べなくなった。この時期のお子さんを持つママによく聞かれる質問です。
その原因は、味付けです。食べない悩みを持っているママのほとんどの方が味付けをしていません。そろそろ、離乳食に味付けをしなくてはいけません。
何回も言いますが、離乳食でも美味しくないものは食べません。後期からは、大人の食事からの取り分けをしましょう。
後期の離乳食の作り方
離乳食前期から、大人のメニューから取り分けましょうと言っていますが、後期からは、もう離乳食を別に作ることは全くしなくてもいいです。
ごはんは、柔らかめに炊いたもので大丈夫です。水分が足りなくて飲み込みにくそうなら、お湯を少し足してあげてください。
大人のメニューで、赤ちゃんにあげれそうなものを一品作ればそれでオッケーです。
砂糖、醤油、味噌、塩、バター、油などほとんどの調味料が使えるようになります。
汁物は野菜をたくさん入れて作るとそれで十分立派な一品です。野菜たくさんの汁物は、できれば毎日あるといいですね。
しかし、大人と同じメニューでも、大人と全く同じというわけにはいきません。小さな体の赤ちゃんと大人が同じ塩分というわけにはいかないので、メニューは同じでも、味付けは変えます。
変えるといっても全く別の味付けではなく、同じ味付けですが、最初は薄く味付けします。
「ちょっと物足りないけど、まぁ美味しいな」くらいがいいのです。赤ちゃんの分を取り分けたら、大人の味付けにし直しましょう。
後期からの離乳食は取り分けで、冷凍したご飯ではなくて、毎日作りたての美味しいご飯を食べさせてあげてくださいね。
9ヶ月に初めて食べさせる食品
9ヶ月からは、卵も全卵を与えてみましょう。今までは卵黄のみでしたが、卵黄でアレルギーが出なかったお子さんは、少しずつ白身を混ぜてみます。しっかり火を通したオムレツなどがいいと思います。
とはいえ、卵白はアレルギーを起こす可能性がとても高い食品です。しっかり火を通して、少しずつ試してください。
そして、初めて食べさせる時は、アレルギーがでたらすぐに病院に行ける時間にしてください。
アレルギーがこわいから、なるべく食べさせたくないかたもいらっしゃるかもしれませんが、体がタンパク質に対する正常な反応を学習する適切な時期があります。遅くなると、過敏に反応してしまう場合もあるのです。こわがらず、適切な時期に与えてみましょう。
青魚や、豚肉も食べれるようになっています。少しずつ食べさせてみてください。
果物もあげてみましょう
果物も食べさせれるようになります。少し前までは、3ヶ月になったら果汁をあげましょうと言われていたのですが、最近では果糖の分解にはまだ膵臓が未発達いうことで、後期から与えましょうというふうに変わってきています。
子供は、果物が大好きというイメージがあるかもしれませんが、意外と果物が苦手なお子さんが多くいます。
苦手な原因は、酸味です。赤ちゃんの時に果物を食べて酸味に不快感を持ち、それ以来嫌いになったという子が多いのです。
離乳食では酸味を感じることは少ないのですが、果物は酸味のあるものがあります。大人は果物の酸味に慣れているので、なんとも感じないかもしれませんが、赤ちゃんにとっては少しの酸味もとても強い刺激に感じ、びっくりしてしまい、果物嫌いに結びつきます。
果物をあげるときは、完熟していてあまり酸味のないものを食べさせてあげてください。
幼稚園や保育園の給食ではデザートとして果物が出る事がよくあります。最後のお楽しみとして果物を食べるのを楽しみに給食を全部頑張って食べる姿がよくみられますが、果物が苦手なお子さんは、頑張って全部食べた後に、嫌な果物を食べなければならないという事になり、とてもかわいそうでした。
いきなり酸っぱい果物をあげて、果物嫌いにならないようにしてあげてくださいね。
離乳食の時期も、もう少し
1歳のお誕生日を迎えるまで、離乳食の時期ももう少しです。
食事量も食品数も少しずつでいいので増やしていき、断乳にむけて準備をしていきましょう。