8ヶ月は離乳食の中期ですが、後期よりの中期です。同じ中期でも7ヶ月とは違う部分があるので、参考にしていだだければと思います。
まず、7ヶ月の時と変わらないのは、離乳食の回数。回数は2回です。哺乳量は800mlで、母乳またはミルクの回数は5回です。
おっぱいの回数
この頃になると、特に母乳育児の方は、赤ちゃんが頻繁におっぱいを欲しがっているかもしれません。一日に5回ではなく、多い人は10回以上ということもあるかもしれませんね。それは、食事としてのおっぱいから、甘えのおっぱいに変わってきているからです。
この頃の赤ちゃんは、自分の意志が出てくるようになり、退屈だから・嫌なことがあったからなど、自分の意志が通らないとすべておっぱいを欲しがるお子さんもいます。
甘えのおっぱいは、だんだん頻繁になり、ちょこちょこ飲みをするので空腹になりません。おっぱいは、あくまでも食事です。気持ちを紛らわす為のおっぱいは、食事にも悪影響を及ぼします。
自分の思いが通らない時のイライラを、おっぱいを飲む事で紛らわすくせをつけてしまうと、断乳のときにとても苦労します。一日5回の授乳回数を守りましょう。
大食いと早食い
8ヶ月になってきたので、そろそろ噛むという事を意識してください。離乳食の硬さは、とても悩むところだと思いますが、そろそろ柔らかく大きくしていきます。
噛まなくても飲み込めるペースト状はもう卒業です。上顎と舌で潰せる硬さで、モグモグ噛まなくては飲み込めない形状にしましょう。
特に今、早食い、大食いなどの症状がみられる赤ちゃんは、すぐに離乳食の形状を見直しましょう。噛む事で満腹中枢を刺激し、ゆっくりと食べ、通常の食事量に調整することが必要です。
タンパク質を増やしましょう
「おかゆ➕野菜➕タンパク質」という食事内容は変わりませんが、タンパク質の量を増やすことを意識してください。
胃袋の大きさは200mlのままですが、7ヶ月の時には、食事100g➕母乳またはミルク100gとしていましたが、少しずつ食事の割合を増やしていきます。
体の組織に合わせてタンパク質の摂取を
6ヶ月から1歳の半年間で、赤ちゃんの体の中では組織が変わってきます。
6ヶ月の体の組織は、タンパク質5%➕体脂肪25%、残りが水分です
それが1歳は、タンパク質10%➕体脂肪30%、残りが水分となります。
身長や体重などの体格の伸びは緩やかになりますが、体の中では組織が成長しているのです。タンパク質を取って、内臓や筋肉を成長させましよう。
つかみ食べ 自分で食べる練習
この時期から、食べさせるばかりではなく、自分で食べる練習をしましょう。
と言っても、まだまだ自分で食べさせるような形状のものも少なく、ぐちゃぐちゃになり汚れるので、ママとしては勇気がいりますね。
離乳食の中で持てるようなものがあれば持たせてもいいですし、一番適しているのは、おやつです。ボーロなどは、つまんで口に運ぶとてもいい練習になります。
一度にたくさんのボーロを置くと、遊びに発展してしまうので、一粒ずつテーブルに置いて、「美味しいね」とお顔を見合わせながら自分で食べさせてみてください。
ストローの練習をしましょう
今まで、おっぱいや哺乳瓶、時々スプーンで水分を取っていたと思いますが、そろそろストローの練習をしましょう。ストローで、水分を取れるようになると、お出掛けが随分楽になりますよ。
赤ちゃん用の紙パックの飲み物を準備してください。ジュースなどはママにとっては抵抗があるかもしれませんが、なるべく中身は美味しいほうが上手くいきます。
この頃の赤ちゃんは、お茶は苦味があるので嫌がる子もいます。同様に酸味のあるジュースを嫌がる子もいます。なるべく、赤ちゃんが好きな味の飲み物を準備してください。
紙パックの飲み物にストローを刺して、ストローを口に入れてください。お子さんが持つと危ないので必ず大人が持って下さい。
ストローを口の中に入れて赤ちゃんが口を閉じたら、紙パックをそっと押して中身を少し出して下さい。これを繰り返すと、ストローから、美味しいジュースが出てくる事を赤ちゃんは学びます。
何度か繰り返しストローから出てくるジュースをむせずに上手に飲めるようになったら、今度は大人が押さず、ストローをくわえさせるだけで様子をみましょう。赤ちゃんが吸うような仕草がみられたら押してあげて、吸えば出る事を教えてあげて下さい。吸う加減もわからないので、力いっぱい吸い込んで、むせかえる赤ちゃんもいます。タオルなど拭くものを準備してください。
これを数回やるだけでマスターできる子、何回やってもできない子がいると思いますが、なかなかできない子でも、大人が押してあげればストローから飲めるようになるので、根気よく教えてあげて下さい。
8ヶ月は赤ちゃんからの卒業の準備
8ヶ月の離乳食は、食事内容というよりは、断乳にむけてのおっぱいの回数の制限や、つかみ食べ、ストローなど、赤ちゃんからの卒業の準備です。
まだまだ赤ちゃんでいてほしいですが、そろそろ赤ちゃん卒業の準備をはじめましょう。