最近は、イクメン・カジダンなどと言って、育児や家事を手伝ってくれるパパが増えてきているようです。支援センターでも、パパだけの利用も多くなってきています。これは、とても歓迎することです。
でも、まだまだパパが育児参加してくれず、悩んでいるママも多いのが現状のように思います。ここでは、私がお勧めするパパの手伝いをお話しします。
パパは、手伝う人で、遊ぶ人
二人の子供なのに、なんでパパは「手伝う」なの?という意見をたまに聞きます。わかります。
でも、子供が3歳くらいまでは、パパは育児に関しては、やはり、お手伝い的な程度だと思っています。
それは、ほとんどの場合、お子さんは、ママと過ごす時間のほうが圧倒的に多いからです。そして、子供も、パパは遊ぶ人、ママはお世話をしてくれる人だと思っているからです。
休みの日くらい子供を見て欲しいとよく聞きますが、子供もパパとの時間よりは、ママとの時間を望んでいます。これは、パパが悪いわけではなく、単純にお子さんは、ママのほうが好きなんです。
3歳を過ぎると、状況によってパパが好き、ママが好きと使い分けるようになりますから、ママだけが大好きな時期を楽しみましょう
ママから見て、育児参加100点のパパはいない
では、パパに何をしてもらいましょうか?
たくさんのママ達の話を聞いてきましたが、どんなに一生懸命頑張って育児参加しているように見えるパパでも、ママが100点をつけることはありませんでした。
そこは、いわゆる男脳と女脳の違いなのかなと思います。ママは、臨機応変にその状況に応じた手伝いを望んでいるのに対して、パパは、自分のしたい事を手伝います。
手伝ってもらう時は、手伝って欲しいタイミングで、手伝って欲しい内容がぴったり合わないと、せっかく良かれと思って手伝ってくれていても、不満を産むだけです。今じゃないんだけど・・・そこまでしなくていいんだけど…ってありますよね。
例えば、育児に疲れている妻の為にと、旦那さんは「子供を見てるから、今、買い物にでも行っておいで」と言ったとします。
妻からすると、預かって欲しい時だとうれしいのですが、急に言われても他にしたい事があるかもしれません。出掛ける気分じゃない時もあります。
仮に、言われるまま出かけて帰った後、家事が沢山残っているのに、旦那さんは育児参加したという満足感から、その後は全く子供をみようとせず、結局いつものように、子供をみながら家事をしなければならないという事があったとしたら、どーでしょう。育児をしてくれても、不満が残りませんか?
そして旦那さんも、せっかく奥さんの為に育児をしたのに、喜ばれないとがっかりですよね。
このように、そもそも臨機応変な手伝いは、男の人にはできないようです。男の人には、例えば、皿洗い、洗濯物を干す、たたむなどと臨機応変にしなくてはいけない育児よりは、家事をしてもらうほうがいいようです。
しかし、旦那さんのやり方や、タイミングに文句を言ったりしてはいけません。テレビばっかり見てて「やってくれない」と、自分のタイミングを押し付けて、結局やってしまったりすると、パパにも不満が募ります。
テレビを優先して、多少家事が遅くなっても、やってくれる気があるんですから、文句を言うのはやめましょうね。
「パパに言いつけるよ!」はNG
「そんなことしてると、パパに言うよ」
「パパに電話して、怒ってもらおう」
って言ってませんか?
これは、あまりにもパパがかわいそうです。ただでさえママよりも一緒にいる時間が少ないパパを怖い人にしてはいけません。
そもそも、親と子供関係は、ママと子供、パパと子供というようにそれぞれが築くものです。ママと子供との時間に注意するべき事は、その時にママがしなければいけません。パパを脅し的な存在にするのは、やめましょう。
夫婦関係は別として、子育てに関してはお家のボスザルは、ママでいいのです。きっちりと注意できるママでいましょう。
パパを怖い人にしてしまうと、子供はパパになつくわけがありません。
子供にとってパパは、優しくて、遊んでくれる楽しい人でないと、子育てを手伝ってもらうのは難しいですね。