入園前にできるようにしておきたいこと 幼稚園・保育園の入園前準備 お箸、着替え、トイレ他

年少から幼稚園保育園に入園するお子さんは、たくさんいらっしゃる事でしょう。最近では、0歳から保育園に入園しているお子さんも多いのですが、子どもの成長において、3歳の春はひとつの区切りです。

もう入園しているお子さんも、年少から入園するお子さんも、3歳の春までにできるようになっていてほしい事をお話しします。

集団生活

3歳の春からは3歳以上児と呼ばれ、集団生活をすることが望ましい年齢とされます。逆に、3歳の春までは3歳未満児と呼ばれ、家庭保育することが望ましいとされます。

最近は、0歳から保育園に入園されているお子さんもいらっしゃいますが、保育園では、未満児においては生活がメイン(食べる、寝る、排泄、着脱など)となり、家庭のように過ごすことができるようにします。

保育士も、0歳児は、子ども3人に保育士1人と決まっています。同様に1、2歳児は、子ども6人に保育士1人とされています。子どもが生活面において、保育士が援助できるような保育士の数、一人あたりのお部屋の面積などが決まっています。

しかし、3歳以上児になると、生活がメインではなく集団生活で子ども同士が学び合うことがメインとなります。

保育士、幼稚園教諭の数も、3歳児は、子ども20人に対して1人とされます。つまり、年少の春までには、食べる、寝る、排泄、着脱などの生活面においては自立しているものとして、保育するように考えられているのです。

では、具体的な自立とは、どの程度なのかについてお話ししたいと思います。

自分で食べること

好き嫌いなく食べることは望ましいことですが、それよりも大切なことは、自分で食べられることです。

お子さんによっては、ご飯は食べさせてもらうものと思っているお子さんがいます。上手じゃなくても、こぼしてもいいので、自分で食べられるようにしてあげてください。

案外、食べられないのが果物です。給食ではデザートとして果物がよく出ます。

バナナ、みかんの皮はむけますか?

スイカの種が取れますか?

とうもろこしにかじりついたことはありますか?

食べやすいようにして渡すのではなく、自分で食べれるようになっておきましょう。

また、おかずなどを一口サイズにして出していませんか?

自分の歯で自分の一口サイズに噛みきって食べれるようになっておきましょう。

箸を使えるように

箸を使って食事をすることができますか?

3歳児の給食では、箸を使って食べます。2歳になったら、箸を持つ練習をしましょう。

かと言って、すぐに箸を持たせても使える訳ではなく、最初はフォークを使ってお箸の練習をします。

ますば、私達保育士は、バーンの手と言いますが、指でピストルを作らせます。

そこにフォークを置いて持たせます。

ぎゅっ。

これで、握り箸と呼ばれる持ち方をやめさせます。バーンの持ち方で上手に食べれるようになり、握り箸をしなくなったら、フォークを箸に変えて食べさましょう。

普通の箸でいいのですが、このときから、指をサポートしてくれる箸や、指の場所が窪んでいる箸などもあるので、それを使ってみるのもいいと思います。

排泄、トイレトレーニング

最近は、保育園でオムツを取ってもらおう!というママも多いのですが、どんなに遅くても、年少になるまでには、トイレトレーニングは完了してあげておいてほしいと思います。

トイレトレーニングのやり方は別のページでお話ししていますので、そちらを参考にしてみて下さい。ここでは、お子さんがトレーニングを完了していないと、入園してからどれだけお子さんが困るかをお話しします。

トイレは大混雑

先程お話ししたように、3歳児年少組の担任数は、20人に1人です。3歳児は自分の排泄のタイミングでトイレに行くのではなく、時間を見てクラス単位で担任が声をかけ、一斉にトイレに行きます。

当然、トイレは大混雑です。スリッパの取り合いや、おしっこで服が汚れてしまった子の着替え、手洗い指導などてんやわんやで、一人一人おしっこが出たか確認するのは不可能です。

ましてや、トイレトレーニングしている子にじっくり関わっておしっこをさせることは、してやりたくても無理なのです。オムツをしている子は、トイレの時間は、オムツを自分で交換する時間になるだけです。

そして必ず、オムツをしている事を冷やかす子がいます。オムツをしている事を指摘されて、せっかく馴染んできた保育園、幼稚園が嫌になる事も多々あります。

入園したからといってトイレが出来るようになるわけではない

お友達がトイレでしているのを見て、出来るようになる子もいるのは確かですが、少数です。

完全にではないけれどほぼトイレで出来る!くらいにトレーニングをしているお子さんだと、集団でトイレに行く事でオムツが完全に取れたということがあるかもしれません。

が、たまにトイレで出来ますくらいの段階では、集団生活に入ったからといってオムツが取れる事はないでしょう。

私の勤めている園では、夏になるとプールがあります。オムツをしている子は、もちろんプール遊びは出来ません。クラスの友達がプール遊びをしているときは、暑い中毎日見学です。

こんな寂しい思いをさせない為に、トイレトレーニングは完了しておきましょう。

うんちの後は、自分で拭く

自分でお尻を拭くことが出来る方が望ましいです。うんちは、ママに拭いてもらうものと思っているお子さんはとても多いです。

保育園でも、トイレから「終わったー。終わったー。」という叫び声をよく聞きますが、保育室からトイレが見えるわけではないので、叫んでいても誰もきてはくれません。

たまたま通りかかった先生に拭いてもらうことになるのですが、何分「終わったー。」と叫んでいたかはわかりません。

入園前にはなるべく自分で拭く経験をさせて、大人は、きちんと拭けているかの確認だけをするようにして下さいね。

自分の要求を言葉で言う

3歳になるとお話しが出来るようになっていると思いますが、集団生活に入って必要な事は、自分の要求を相手に伝える事が出来る事です。

ママやパパなどの家族の話、〜レンジャーなどのテレビの話、お菓子やご飯の話など、自分の興味のあることを話す事も大切なことなのですが、3歳児が20人もいると、どうしても賑やかなお子さんに目がいってしまい、困っている子がいても、担任がその困りになかなか気付いてあげられないときがあります。

自分が困った時に「困っている!手伝ってほしい!」と側にいる大人に言えることが大切なのです。

例えば、ほしい物を取ってほしい時には「取って下さい」、洋服脱ぎ辛いときは「手伝って下さい」。

大人にとっては当たり前の事ですが、まだまだ、指をさして「あーあー」と言っていたり、服を持って「出来ない」と泣いている子が多いのです。

「困ったら泣く」ではなく、「困ったら担任に助けを求める」が出来る事が大切です。

2歳を過ぎてお話しが出来るようになってきていたら、子供の要求がジェスチャーでわかっていても、「取って、だよ」「手伝って、だよ」と必ず言葉で言わせて下さい。

着替えは、自分で準備して片付けるまでがセット

パンツ、シャツが脱げる、履ける、は当然出来ていてほしいのですが、集団生活に入る前には、もう一歩自分で出来るようになっていてほしいのです。

例えば、自分の着ている服が汚れたとします。「先生、汚れた」と伝えるられると、私達保育者は、「着替えてね」と言います。言うだけです。基本的には、それ以上は手伝いません。

3歳児になると、着替えるということは、汚れた服を脱ぎ、新しい服を自分でロッカーから出してきて、その服を着て、汚れたと服をビニール袋に入れて、カバンの中に入れて持ち帰るという事を意味します。

お家のように、服が汚れたら先生が服を出してくれて、着替えた後は汚れたと服は先生が片付けてくれる、ということはありません。

お家では、なかなかここまで自分でさせることはないかもしれませんが、脱ぐだけ、着るだけではなく、片付けまで自分でやらせてみて下さいね。

保育園生活に入って困らないために

3歳の春、年少児になるということは、たとえ0歳から入園していたとしても、そのお子さんにとっては新たな集団生活のスタートです。

自分の身の回りのことは自分でできる、保育者の言葉がけだけで動くことが出来る年齢であると考えられていて、この前提で毎日生活できるように保育園生活が考えられています。

自分のお子さんが20人の中の一人でも、集団生活に入って困る事のないように、ここでお話ししたことは出来るようになっていれば、安心して入園式を迎えることが出来ますよ。

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