魔の2歳児って聞いた事ありますか?
いわゆるイヤイヤ期の事です。
魔と言われるくらい、この頃のお子さんは悪魔になります。
でも、それには理由があります。対処法を知って、イヤイヤ期を乗り切りましょう。
イヤイヤ期とは
イヤイヤ期とは、その名の通りに何でも泣いて自分の思いを通そうとする事です。
赤ちゃんのときは、ママにされるがままにしていたのに、急に「違うー」「まだ、したいー」「○○しないー」と暴れ出すのです。
これは自我の芽生えであって、本当は喜ばしい事なのですが、大人にとっては一つ一つ暴れられると、今までとは違った育てにくさを感じてしまいます。
1歳半くらいから
2歳がイヤイヤ期と思っている方が多いと思いますが、イヤイヤ期は1歳半くらいから始まります。早い子では、1歳過ぎから始まる子もいます。多くの子は、1歳半〜2歳半の間に訪れます。
暴れ方には個人差があって、親がうんざりしてしまうくらい暴れる子もいれば、イヤイヤ期って思ってたより楽だったと感じるくらい暴れ方が優しい子もいます。
イヤイヤ期は、大切
イヤイヤ期がない子もいますが、それはあまり喜ばしい事ではありません。
イヤイヤ期がないということは、自我、つまりは自分の意志がないという事です。自分で何かしたいという思いを持たない子は、成長にも遅れが伴う事があります。
例えば、「おもちゃで遊びたい」と思うから、その場所まで移動しておもちゃに触れるわけですが、「おもちゃで遊びたい」という気持ちがなければ、ハイハイも歩く必要もないわけです。
「○○したい」と思う気持ちはとても大切なのですが、大人にとっては時として困ってしまいます。
このお子さんの「○○したい‼️」という思いと、大人の思いが一致しない時に、イヤイヤと暴れるのです。
いつまで
かわいい我が子が悪魔になるイヤイヤ期は、いつまで続くのでしょうか?
大人と意思疎通が出来るようになれば、イヤイヤ期は治まってきます。つまり、言葉がしっかりと理解できれば、イヤイヤ期はなくなるのです。
言葉がしっかりと理解できるようになるには、個人差はありますが、2歳〜2歳半くらいです。
対処法
では、長いイヤイヤ期をどうやって乗り切るかをお話しします。
子供の「○○しないー」と大人の「○○しなさい」をぶつけても、全く言う事は聞いてくれません。もっともっと暴れるだけです。
この時期は、次に起こる楽しい事を知らせます。
例えば、お外で遊んでいてママは帰りたいけど、「嫌だー」と帰ってくれない時があるとします。
「もうおしまい」と言っても聞いてはくれませんし、無理矢理抱っこして帰ろうとすると、体全体を使って暴れる子もいるでしょう。
でも、「お家帰っておやつ食べようー」とか、「あ!ブーブー来たよ。見に行こう」というと案外すんなり動いてくれたりします。
また、この時期は視覚優位と言って、耳で聞くより目で見たものの方が反応します。「おやつだよ」よりは、実際お菓子を見せて「食べよう」の方がいいのです。
ベビーサイン
大人の思いを伝える手段として、最近はベビーサインがあります。まだ話す事が出来ないお子さんとボディランゲージで会話することです。
手話のようなもので、大人からだけではなく、お子さんからもサインを出す事で要求も分かるので、まだお話しが出来ないお子さんも、伝える事が出来ないもどかしさもなく、ベビーサインをやっていた親子を見ていると、効果があるように思います。
興味のあるかたは、ぜひ試してみてもいいと思います。
イヤイヤ期には、コミュニケーションを見直して
イヤイヤ期は、自分が子供だと想定すると、大人は、言葉が全くわからない外国人だと思って下さい。
意味がわからないのに、急に指示されても、言う事を聞く事はできないですよね。
それが続くと、自分のしたいことを無理矢理でも通したくなりませんか?
お子さんも同じ気持ちなんです。
イヤイヤ期は、お子さんとコミュニケーションをとり、わかりやすく大人側の思いを伝えたり、次の楽しい事を知らせたりたり、見せたりすることで、乗り切る事が出来るのです。